イギリスのバンドが先導したハードロックですが、そのムーブメントはすぐさま各国へ飛び火します。
イギリスでは前回ご紹介したバンドにつづき、クイーン(Queen)やジューダス・プリースト(Judas Priest)など
ロックの母国アメリカからはエアロスミス(Aerosmith)、キッス(KISS)
オーストラリアからはAC/DC
カナダからはラッシュ(RUSH)
ドイツからはスコーピオンズ(Scorpions)
アイルランドからはシン・リジィ (Thin Lizzy)
スウェーデンからはヨーロッパ(EUROPE)
フィンランドからはハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)
日本からはラウドネス(LOUDNESS)
などなど。
ハードロックは音楽的特徴で言えば、ヘヴィーメタルやプログレッシヴロックに枝分かれしていきますが、一方で、上記のバンドのように世界中の各国・各地から発信されるようになり、その場所に根ざした特徴も持つようになっていきます。
その結果、国や地域の名前を冠したロックジャンルの括り方も出てきます。
アメリカンロック、UKロック、ジャーマンメタル、北欧メタル、LAメタルなどなど。
この括りは国や地域の名前を冠してしまえばなんとでも言えてしまうことなので、必ずしも音楽的特徴を見いだすことができるかというと、その限りではないかもしれません。
でも、音楽が生み出されるとき、その背景というのは多分に音楽そのものにも影響があるだろうことは容易に想像できます。
例えばフレンチポップと聞くと、ある種の音像を思い浮かべたりしますから。
歌をどの言語で歌っているかも重要ですね。
さて、そんな流れでちょっと触れておきたいのが、
サンタナ
です。
メキシコ出身のギタリスト、カルロス・サンタナを中心とした、ラテンロックバンド。(バンドとしてはアメリカ発)
ウッドストックにも出演しているので、ハードロック黎明期から活動していることになります。
その音楽性はラテン要素やブルージーさなど土着的でありながら、フュージョンなど当時の先端と言える洗練された要素を合わせ持っていました。