今回はナイトクラブ(およびラジオ)で活躍するDJ(ディスクジョッキー)のお話し。
DJって、音楽的には、誰かが作って歌ったり演奏したりした曲を「かけているだけ」なんじゃないか、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
なんなら「誰でもできるんじゃないか」とか……。
そんなことありませんよ~!
でも、ちょっとした真似ごとは今や誰にでもできちゃうかもしれません。
機会があったらぜひやってみてください。
さて、少なくとも私の周りには、音楽的に尊敬に値するDJが何人もおります。
彼らの凄いところはいくつもありますが、何はともあれ「音楽をたくさん聴いている」という点は、多くのミュージシャンや音楽を嗜む人たちが見習うべきかもしれません。
それはそれは膨大な量です。
そして記憶している。
さらに、ドレミやコードやスケールは分からなくとも、感覚的に音楽の構造を捉える、とても鋭敏なアンテナを持っています。
これは楽譜とにらめっこしていても、なかなか身に付く感覚ではありません。
私はこういった音楽の聴き方は、音楽と仲良くなる上でも、音楽を楽しむ上でも、有効だと考えてきました。
もちろん、音楽の楽しみ方は人それぞれ自由です。
ですが、「なかなか上手くならない」と行き詰ったり、「なんだか最近、楽しさを感じれないな」と思ったりしている方は、楽譜とにらめっこしている時間、いや、練習そのものをちょっとお休みして、たくさんの音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
何も専門的な聴き方なんてしなくていいんです。
ただ、「ながら」の流し聴きではなく、意識を音楽に向けて聴いてみてください。
そして、ご自分が「良いな」「素敵だな」と感じることろをいくつも探し、その共通点を見つけてみてください。
きっとそこから、ご自分が目指すところと、それに向かっての取り組みが、あらためて見えてくるはずです。
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