さて今回もオススメの音楽マンガ
いってみたいと思います。
今回ご紹介するのは、おそらく超ニッチな作品です。
その名も「ニッチモ」www
ご存知の方、いらっしゃるかな。
私もつい先日までまったく知らなかったんですが、スマホにいくつも入れているマンガアプリの中で見つけました。
作者は永岩武洋さんという方。
90年前後の作品かなーと推察しますが、何しろ調べてもほとんど詳細がわかりませんでした。
音楽ネタでニッチモときたら、これもピンとくる人は多いと思いますが、「サッチモ」ことルイ・アームストロングが元ネタですね。
ルイ・アームストロングは、そのキャラクターとダミ声、そして素晴らしい音楽の才能をもって、「キング・オブ・ジャズ」と称されたシンガー&トランペッターです。
このマンガの主人公「ニッチモ」も、アフロアメリカン(黒人)のジャズトランペッターで、渋いブルースを歌います。
そしてルイ・アームストロングのユーモラスなキャラクターを反映してか、ニッチモの容姿はギャグマンガを連想させるような「ゆるキャラ」。
しかし、作中のニッチモはこの容姿に反して、ムチャクチャ渋い男です。ニヒルな野郎です。
マンガとしては、ニューヨークを舞台にした一話完結型のヒューマンドラマです。
華々しいエンターテイメントの世界ではなく、どちらかというとアンダーグラウンドな世界観。
アプリ内の作品紹介はこんな感じ。
「街角には娼婦が立ちんぼ、浮浪者はゴミ溜めで眠り、犬コロどもは餌にありつけやしない。ここは摩天楼のごくありふれた夜の風景。橋の上の女は何を想い涙を落すのか。 道に迷う者も、何かを無くした者も、人は皆あの男の音色を聴くだろう。あいつのトランペットが街色を染める。神や政治の出る幕じゃないだろう。 だからニッチモよ、今宵もトランペットを吹いておくれ。お前のジャズを聴かせておくれ。」
ニッチモと古い友人や若者などとのふれ合いが描かれています。
これがまた、ほっこりしたり、ジーンときたり、熱くなれたりと、なかなか良い話が多いんですよ。
個人的にはけっこう好きでした。
まぁ、作風ははっきり言って地味ですけどね。
とにかくこのジャケット(表紙)はいただけないでしょう……。
この紹介で誰か読む人いるかな~~。1人くらいは読んでほしいな。w