TRIAL LESSON レッスンを体験しませんか
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大人はじっくり過程を楽しもう

最近は、何事も効率よく進めることが重視されています。

音楽の練習でも「短期間で上達する方法」や「最速で弾けるようになるコツ」が人気ですが、じっくり向き合うからこそ見えてくる音楽の魅力もあるのではないでしょうか。

コーヒーを丁寧に淹れる時間や、ワインをじっくり熟成させる過程には、時間をかけることで深まる楽しさがありますよね。

音楽も同じように、焦らず向き合うことでより豊かな味わいが感じられるかもしれません。  

 

「この曲を早く弾けるようになりたい」と思うのは自然なことですが、じっくり時間をかけて向き合うことで、気づくことも多くあります。  

たとえば最初は何気なく弾いていたフレーズが、練習を続けるうちにより立体的に感じられたり、細かいニュアンスを加えることで音楽としての表現が深まったりすることがあります。

そうした小さな気づきが増えると、きっと演奏する楽しさもさらに広がっていくはずです。  

 

もちろん「早く上達すること」と「じっくり味わうこと」、どちらが正解というわけではありません。

しかし、時間をかけることでしか見えない景色があるのも事実です。  

いつもより少しだけ音楽とじっくり向き合う時間を作ってみると、新たな楽しさを発見できるかもしれません。  

 

また、「できるようになった!」という喜びはもちろんありますが、大人の学びには、もうひとつの達成感が存在します。

それは、過程そのものを楽しめるようになることです。

小さな気づきや発見の連続が音楽に深みをもたらすということは、過程そのものがとてもやりがいのある、楽しい時間になり得るということだと思います。

 

さらに音楽は技術だけではなく、そこに込める思いや経験が音になって響くのもだと思います。

大人ならではの経験が聴くときにも演奏するときにも自分ならではの色を加えてくれる。

そう考えると大人になってからの音楽学習は、「学ぶ」というより「音楽と対話する」時間なのかもしれません。

結果だけではなく、その過程をじっくり味わいながら、自分だけの音を紡いでいく——そんな楽しさを感じていただけたら嬉しいです。