昨日はレッスン終わりに生徒さんとお話をしていて非常にいいヒントをもらいました。
「アドリブ演奏をするときのどんなことを考えているか」
という話題から出た
「引き出しの配置や、引き出しを開くときの体勢が大事なんじゃないか」
という意見にすごく納得感がありました。
アドリブ演奏といってもいろいろですが、ジャズ系のアドリブの練習では
「引き出しを増やす」ことが重要だと思われる場合が多い気がします。
確かに引き出しは少ないより多い方がいいでしょうけど、もっと重要なのは「瞬間瞬間で適宜引き出しを開くことができるか」ではないでしょうか。
100の引き出しを持っていても、それがずらっと奥へ並んでいたら任意の引き出しをサッと開けることは非常に難しい。
反対に引き出しが10しかなくても、自分の居場所からそのすべてに手が届くような配置だとしたら、バリエーションこそ限られるけどとてもフレキシブルに引き出しを開いていくことができます。
たとえばたくさんのフレーズをコピーしても、どんどん上書きされてしまうようだと、引き出しの配置は難しくなってしまうかもしれません。
コピーしたフレーズを上手いこと咀嚼すると、引き出しを実用的な配置にすることができるのだと思います。
もちろん「引き出し」とはフレーズのみならず、発想の元となるもの諸々をひっくるめて使った言葉です。
この観点を詰めていって、レッスンにも自分の演奏にも活かせるといいな。