年明けにひさしぶりに映画を観ました。
と言ってもNetflixの自宅鑑賞ですが。
3本ほど観た中で印象的だったのが
「音楽」
という作品。
2年ほど前に一部で話題になっており、映画館で観たいと思っていたものの機を逃していた作品です。
詳しくは知らなかったのですが、大橋裕之さんのマンガが原作で、それをアニメーション作家の岩井澤健治さんという方が7年という歳月をかけて1人でアニメに描きあげたのだそうです。
昨年公開され話題になったクレイアニメ映画「ジャンクヘッド」もやはり7年の歳月をかけ1人で完成させたもので、その執念とも言うべきバイタリティーに驚きました。
さて「音楽」ですが、ド直球のタイトルにいやがおうにも期待が膨らみます。
ちょっとレビューというか感想を書いてみますね。
なるべくネタバレにならないようにしますが、できればまず作品を観てみてください。
舞台はとある高校。
携帯電話がまだなさそうなので1990年代初頭かな。だとすると、まさに私がエレキギターを始めた頃です。
楽器に触ったこともない不良学生の3人がおもむろにバンドを結成します。
このバンドの最初の音合わせが最高です。ここからこの映画、ずっと楽しい。
声優には元ゆらゆら帝国のギター&ボーカル、坂本慎太郎さんをはじめ個性的なキャストが。岡村ちゃんこと岡村靖幸さんも参加しているとのことですが、誰の声なのかは秘密だそうで観ていても気づきませんでした…。
すごくドラマチックなストーリー、というわけではないのですがキャラクラーの魅力かな。
けっこう惹き込まれます。
間が独特でシュールな世界観も個人的には嫌いじゃなかったです。
そして肝心の演奏シーンは…
ヤバいです。
ありきたりなアニメの演奏シーンとは次元が違います。
情念がこもった素晴らしい描写に感動。
劇伴も生々しいロックでかっこいい。
その他、いたるところにロック作品へのオマージュがあります。
そしてフォークソング部の森田くんの自宅がレコード店のよう。
高校生でこれはすごい。
私が観た音楽を取り扱ったアニメ作品の中でも、かなり好きな部類でした。
未鑑賞の方はぜひ。
公式サイト