「恥ずかしい」という気持ちは誰しにもあると思いますが、音楽をやる上ではこいつがけっこうな邪魔者です。
誰かに歌や演奏を聴いてもらったり、セッションやバンドに参加したり……ホントだったら「そうしたい」と思っても、そこで恥ずかしいという気持ちが勝ってしまうと尻込みしてしまいます。
上手くできなかったらどうしよう…。
まだ下手だから…。
と、どんどん消極的に考えちゃうんですよね。
私もその気持ち、よーく分かります。
この「恥ずかしさ」は、自尊心やプライドを傷つけられたくないという防御の気持ちとも言えるかもしれません。
その結果がどうであれ、誰かに聴いてもらったり、誰かと一緒に演奏したりすることは、多くの場合は大きな経験です。
積極的に誰かに聴いてもらったり、誰かと一緒に演奏したりすることができる人は上達も早いし、音楽の楽しさをより多く感じていけるように思います。
(もちろん音楽の楽しみ方はいろいろなので、必ずしも合奏したり誰かに聴いてもらわないとダメということはありません。)
手前味噌ですが私も過去に、自分の先生と一緒にバンドをやらせていただくなど、どう考えてもメンバー内で自分が一番下手っぴだという演奏を人に聴いてもらったりしたことは何度となくあります。
そうすると中にはとっても率直なダメ出しをもらうこともありますが、それを含めてとても貴重な経験だと思っています。
ところで先日、英会話レッスンの動画を見ていたら、こんなことを言っていました。
英語もやはり積極的にアウトプットして(話して)いくことが重要で、しかしながら多くの人は「恥ずかしさ」に負けてその機会を逃してしまうと。
英語の発音では日本語とは舌や唇の使い方が全然違うので、それを意識して発音すること自体に恥ずかしさがつきまといます。
もちろん流暢に話せているならば、感じることのない恥ずかしさでしょうけど。
それについてその先生曰く、自分が練習でアウトプットするときペルソナを作って恥ずかしさを上手いこと感じないようにしてきたそうです。
ここでいうペルソナとは「仮想の自分」みたいな意味で、「上手くいかなくてもそれは自分じゃない別の人格がやったこと」だとするんだそうです。
うーーん。
そんなに上手くセルフコントロールできるのかな~…と思いつつも、とにかく「恥ずかしさ」と上手く付き合っていけるといいな、、、なんて思いながら見ていました。