つい先日、膨大な数ある音楽作品について書きました。
音楽作品の数
そこでも述べたように、個人的にはできるだけたくさんの作品をこれからも聴いていきたいと思っていますが、必ずしもみんながみんなそうすべきだとは思っていません。
自らの音楽活動の肥やし(勉強)として作品を聴くとしても、その聴き方はさまざまです。
例えば、DJをしようとか、評論をしようとか思うのであれば、それはたくさんの作品に触れていた方が説得力は増すことでしょう。
しかし、演奏技術を向上させたいと思うのであれば、散漫にいろいろ聴くよりも、目標(手本)とする演奏を収めた作品を何度も何度も聴く方が有益かもしれません。
他にも、作曲をしようと思うのであれば、何となく聴くのではなく曲の構造を理解しようと努めて聴くのがいいでしょう。
必ずしも、たくさんの作品を聴いてれば良いってわけじゃないんですよね。
むしろその密度の方が重要な場合も多い。
私の周りにも、聴いてきた作品の数はさほど多くなくても、その1つ1つをしっかり咀嚼してきたことから得られる音楽力を持っている人はいます。
実際、1枚のアルバムを、昔で言えば「擦り切れるほど」聴き込めば、そこから得られることはムチャクチャいっぱいあると思います。
最近、そんなに聴き込んだ作品があるかな〜。
「聴き込む」ということが、以前よりも少なくなってきているような気がします。
耳コピのために聴くは聴くんですが、もっとオープンマインドに純粋に、なおかつ何度も、となると、なかなか…。
みなさんはいかがすか?
時間もかかりますが、せっかくなら、作り手の思いなんかも想像しながらよく聴き込んでいきたいですね。