数日前、ネットのニュースで知った土岐英史さんの訃報。
突然のことでショックです。
土岐さんには大勢のお弟子さん、生徒さんがいらっしゃるので、私なぞはその端くれも端くれです。
それでも土岐さんには音楽へ向かう姿勢をはじめ、とても大切なことを教えていただきました。
このブログでもたびたび書いている、練習時間のこと。
「楽器(サックス)を吹いているときだけが練習時間ではないよ。だからインタビューで練習時間はどのくらい?って聞かれると困るんだ。」
この言葉の感化され、私は寝るとき以外は音楽スイッチを入れっぱなしに。
アドリブの練習で、得意げにビバップフレーズやコードトーン、〇〇スケールなどを吹くと、
「本当にそれが頭の中で鳴ったの?正直に自分の中から出てきた音を吹きなさい。」
と言われたことも。
これにはずいぶん悩みましたが、今は少しづつ自分の音で自分のフレーズを吹けるようになってきたかな…どうだろう。
素晴らしいトーン、リズム、ダイナミクスで吹くサックスには、やっぱり土岐さんらしさが溢れていて、ずっと憧れです。
そして優しい笑顔と音楽に対する真摯な姿勢…。
土岐さんの生の音を聴くことも、アドバイスをいただくことも叶わなくなってしまいましたが、残してくださった音源からいっそう学んでいきたいと思います。
土岐さん、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。