「この曲を演奏したい!」という動機で音楽を始めた方もいらっしゃると思います。
それはとても自然で、ステキなことです。
好きな曲を演奏したいという気持ちは、音楽を始めるにも続けるにも大きな原動力になります。
ただ、ときにその好きな曲が、今の自分にとって 「とんでもなく難しい」場合がある…。
ここで言う好きな曲というのは「聴く側の自分」が好きな曲です。
でも、演奏するというのは「身体で音楽を作る側の自分」の行為です。
だから、ただ聴いているときには気づかなかった、「演奏しようとするとめちゃくちゃ難しい」ということが普通に起こります。
さらに、好きな曲って、プロの演奏だからこそ魅力的に聴こえているということも多分に考えられます。
その中には、そもそも音楽的に/楽器的に/運動的に難しい要素が含まれています。
これらは「聴く分にはとても気持ちいい要素」かもしれませんが、いざ自分が演奏しようとすると、そのまま 「演奏するには困難な要素」に変わります。
当たり前ですが、好きだからといって=できる、ではありません。
さて、ここからが今回のテーマで一番大事な部分です。
私は「好きな曲を演奏したい!」って気持ちが強いなら、初めから難しい曲にトライしてもいいと思います。
好きな曲を演奏したいという気持ちは、なにも初めから抑え込む必要はありません。
むしろ、その気持ちを大切にしたまま挑戦してみることをお勧めします。
人によっては初めから好きな何曲に挑み、それが演奏できるようになった頃、いつの間にかレベルが一気に上がっていた、というストロングロードを歩める方も実際いらっしゃいます。
でも…
挫けてもいい。(これ大事)
まずはトライしてみて、難しさ大変さを痛感したら、いったん簡単な曲からまたやり始めればいい。
好きな曲に挑戦する→「あ、これ今は難しいな」と気づく→いったん簡単な曲で力をつける→また好きな曲に近づいていく…
これは健全なサイクルだと思います。
そして、聴きたい音楽と演奏して楽しい音楽は、必ずしも一致するとは限りません。
意外と普段聴かないジャンルでも、演奏してみるとすごく楽しいことがある。
たとえば、
普段はバラードばかり聴くけど、演奏するとアップテンポが気持ちいい…
K-POPばかり聴くけど、ギターで弾くのはロックが楽しい…
こういうことはよくあります。
つまり、「好きな曲=演奏して楽しい曲」とは限らない。
でも、それは悪いことではなく、むしろ音楽の幅が広がる、ということです。
だから、講師や音楽仲間から「やってみようよ」と誘われた曲が、普段から好きで聴いているタイプの音楽じゃなかったとしても、試しにトライしてみるのはいいことだと思います。
まとめ
• 好きな曲を演奏したい気持ちは自然でステキです
• 好きな曲が難しすぎることは普通にあります
• 初めから難しい曲に挑戦してもOKです
• 挫けてもいいし、そこから簡単な曲に戻ってもいいです
• 好きな曲へのモチベーションを抑え込む必要はありません
• 意外と普段聴かない音楽でも、演奏すると楽しいことがあります
• 好きな曲は常に目標にしつつ、今の自分が気持ちよく演奏できる曲で音楽力を育てるのが健全です