楽器を始めたものの長続きしなかった。
そういう経験がある方も少なくないと思います。
これは憂うべき事態です。
このことについては以前から度々、原因や対処を考えてきました。
原因も対処法も1つではないでしょうが、常々思っていることがありまして。
それは
「楽器は簡単じゃない」
ということです。
「そんなことない!楽器は簡単だよ〜!みんなやってみようよ〜!」
と言いたいのもやまやまなのですが、実際のところそう簡単じゃない。
簡単じゃないからイイんだ!という勇ましい意見もあるとは思いますが、初心者にとってはどうでしょうか…。
楽器を始めてみようと思った方の多くは、「こんなふうに演奏できたらいいな〜」というイメージをおぼろげにでも持っていると思います。
ところがいざ始めてみると、理想と現実のギャップたるや凄まじいワケです。
楽器によっては満足に音も出せない。
思ったように身体も動かない。
必要なことが覚えられない。
「こんなんじゃ、いつになったらちゃんと演奏できるかわかんないよ!」
となってしまう。
「最初は誰だってそうだったんですよ〜」
「辛抱強くやっていけば必ずできるようになりますよ〜」
といくら言われたところで、本人がそうは思えない。
これではよほど辛抱強い人かドMしか続けられないでしょう。
過去に楽器に挫折したことがあるあなた。
あなたは決して悪くない!と私は思います。
私?
私はもちろん辛抱強くなんかないですよ!爆
まったく。
では、なんで初心者のうちに挫折せず続けてこられたのか。
それは、わりと早い段階から「楽しさが見つけられた」からに他ならないでしょう。
非常にラッキーだったと思っています。
私が中高生の頃は「ギターの速弾き」が流行っていましたが、私の場合、もし最初にそこに関心が向いけいたとしたら挫折していたかもしれません。
そういう意味では幸い?当時はそういったプレイにさほど関心がありませんで、歌うことが好きだったので「コード弾き」がしたいと思っていました。
(初心者が速弾きにトライすることを否定しているわけではありません。あくまで「私の場合」です。)
もちろんコード弾きだって簡単ではないですが、弾きながら歌うと「一応、音楽になった」んですね。
これが楽しかった。
さらに言うと私の場合、「比較的簡単でカッコよく様になる曲」をチョイスするのがキモでした。
簡単でもカッコよくないと楽しくない。
何を楽しいと感じるか、も人によっていろいろですが、私と同じように感じる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
ということで今回は少ないコードで弾ける私の好きな曲をいくつかピックアップしてみます。
「What’s up」4 Non Blonds
以前ブログでもご紹介したこちらの曲。A→Bm→D→A をずっとくり返すだけ!
「Falling Slowly」Glen Hansard & Marketa Irglova
映画「ONCE〜ダブリンの街角で〜」のテーマ曲。ハーモニーが美しいです。
「Knockin’ On Heaven’s Door」Bob Dylan
これもずっと繰り返し系。ガンズ&ローゼスのカバーもイイです。
「Hello」Adele
この曲もシンプルなコード進行。キーは半音下げがオススメ。
「Smells Like Teen Spirit」Nirvana
簡単でカッコイイ、ときたらニルヴァーナを外すわけにはいかないでしょう。
今回は洋楽ばかりですが、じつは邦楽より洋楽の方がコード進行がシンプルという傾向があります。もちろん一概には言えませんけど。
ギターの話をすれば、アコースティックギターよりもディストーションが効いた歪み系のエレキサウンドの方がシビアさが軽減されるので、特にこだわりなくどちらでもイイと言う方には上記ニルヴァーナやパンクロックのような曲(サウンド)から入るのもオススメです。