マドンナを今さら語る

 

今日はマドンナについて書いてみようかと思います。

 

言わずと知れたスーパースター。

史上で「最も売れた女性歌手」および「最も成功した女性アーティスト」としてギネス記録にもなっています。

 

ただ、本国では分からないですが、日本ではもう、その存在は単なるビッグネームと化していて、その音楽性やアーティスト像に(今さら)フォーカスを当てられることがあまりないような気もします。

もしかしたら若い方の中には、「マドンナの曲を聴いたことがない」「マドンナの顔がはっきり分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

マドンナは1958年生まれで、現在62歳。

しかし直近の映像を見ても、にわかには信じられないほど若々しく力強い。

 

なんなんでしょう、このエネルギー。

若い頃はセックスシンボルと言われていましたが、今は…齢を超越した存在で、なんかすごい。w

 

 

1982年にデビューし、1984年のシングル「ライク・ア・ヴァージン(Like A Virgin)」が世界的な大ヒットとなりブレイクします。

以来、常に第一線に立ち続けている、他に類をみないエンタメ界の怪物です。

デビューから来年で40年!

 

 

私は、ライク・ア・ヴァージンの頃はガキだったので、アルバムで言うと「エロティカ(Erotica)」や「ベッドタイム・ストーリーズ(Bedtime Stories)」あたりからがリアルタイムです。

そこから「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア(Confessions on a Dancefloor)」くらいまではガッツリと、また、さかのぼってデビューからの作品もよく聴きました。

まぁそこそこのファンと言っていいかと思います。

その後、ここ10年くらいはアルバムも聴きかじるくらいで、やや離れてしまっている感は否めませんが。

 

 

さて、

彼女がすごいのは、第一に売れ続けていることです。

 

売れるということはポップスにおいて重要なことです。

いろいろな考え方があると思いますが、ポピュラーミュージック≒商業音楽とすれば重要なファクターでしょう。売れてナンボ…。

歌手やアーティストの中には、活動期間が長くなってくると往々にして芸術的志向や思想的な表現欲求が強くなり、その反動で売り上げが落ちていく、という例が少なくありません。

マドンナもずいぶん前から思想的なことでは主張の強い人でしたが、それでも彼女の音楽はポップであり続けます。

さらにダンスミュージックであり続け、エンターテイメントであり続ける。

 

そのために彼女は常に時代を先取りし、若い音楽やヴィジュアルのクリエイターとチームを組んで作品を作り出してきました

 

このあたりは同い年のスーパースター、プリンスがそのほとんどを自身の力のみで行い、結果として、ときに商業的な成功からは離れてしまったのとは対照的です。

もう1人、同い年のスーパースターにマイケル・ジャクソンがいます。彼はマドンナと同じように素晴らしいプロデューサーと作品を作りましたが、「スリラー(Thriller)」や「バッド(BAD)」といった超ド級のヒット作を世に出したあたりをピークにその後は次第に寡作になり、ニュージャック・スウィングやヒップホップといった新しい波に対してはやや保守的と言うか若干遅れをとっていたようにも思います。

 

そこへ行くと、マドンナの先見の明はすごいの一言。

 

最近の作品なんて、もはやこっちがその尖った感覚について行くのがやっと…。

おそらくは今や、作品作りの現場でも、ライブの現場でも、チーム内ではマドンナが一番年上なんじゃないでしょうか。

しかし彼女には同世代にだけ共感を求めるようなある種の消極性は皆無!

若いスタッフとユースカルチャーに感化されながら、そこに自らのアイデンティティを掛け合わせていきます。

 

押しも押されぬ天才、プリンス。

抜群の歌唱力とダンスで世界中を魅了したキング・オブ・ポップ、マイケル。

音楽的なポテンシャルではこの2人に及ばずとも、長きに渡ってトップセールスを記録し続けてきたことからも明らかなように、マドンナは2人に勝るとも劣らない最高・最強のエンターテイナーです。

 

 

あっ、音楽的にはダメということではないので誤解なきよう。

あまり歌が上手いとは言われないマドンナですが、少なくとも下手じゃない。

アメリカのエンタメ界では、比べる相手がもうみんなバケモンみたいに上手いですからね…。

とにかく個人的には彼女の歌唱は魅力的だと思います。

 

可愛らしい声質をそのままに、非常にクセがなく素直に歌うのが彼女の特徴です。

「〇〇っぽく」という作為的な部分がまったくと言っていいほど無い。

例えば、ゴスペル的な熱っぽい歌い上げはおそらく彼女自身の根っこに無い。

であるならば曲のアレンジが「そう」であっても、歌唱はそこに流されない、という。

これはじつはなかなかに難しいことではないかと思います。

いい意味で、デビュー前から強く影響を受けていたシンガーがあまりいないのではないかと想像します。

また、クセっぽさ全開でオリジナリティを出す歌手はたくさんいますが、こんなにもクセがないことが個性になっているのはとても興味深い例です。

 

 

もう1つ書いておきたいのが、デビュー当時からシングル曲を12インチレコードでリリースしてきた点です。

7インチドーナツ盤ではなく12インチのEP(エクステンデッド・プレイング)は、シングル盤の音圧で5分6分を超える長尺の曲を収録するためのものでした。(同じ12インチでもアルバムはLP(ロング・プレイング)といってシングル盤より音圧が落ちる)

これはもちろんDJユーズのためで、ここにはマドンナの出自がナイトクラブであることが大いに関わっています。

マドンナの当時の恋人は、その界隈では知らぬ人はいないジェリービーン(Jellybean)というDJで、彼はいわゆるリミックス・ワーク(この場合、クラブでDJがかけやすいような曲調にアレンジしなおすこと)の達人でした。

ジェリービーンはマドンナのファーストアルバムのプロデュースや、諸作のシングル曲のリミックスを手掛けました。

ここから成功の足掛かりを掴んだマドンナ。

彼女の根っこには今もクラブで踊るための音楽があるのでしょう。

 

 

 

かわいい。ファッションも最高っす。

 

この曲で大ブレイク。MVでは途中のリズムのキメにライオンの舌の動きを合わせたのが天才的ですね。w

 

このMVは「スーザンを探して」という映画の映像が使われてます。

マドンナは映画ではだいたいコケちゃうんだけど、「フーズ・ザット・ガール」「ディック・トレイシー」「エビータ」「プリティ・リーグ」…どれも意外と好きです。

 

これも代表曲。MVでは「ヴォーギング」というダンスも話題に。

 

MVは長回し1カット!美しい。

 

UKのブレイクビーツ・ユニット、マッシヴ・アタック(Massive Attack)との共作。美しい。

 

曲もMVも好きなやつ。

 

この曲も大ヒット。何度目かのブレイク。

 

近年。しゅごい。