若さなんか羨ましくない。

 

今日はちょっとマジメなお話。

 

 

まだ20代だった頃、同じ師匠の元で習っていた、だいぶ歳の離れた兄弟子のAさんとお話をしていると

 

「君は若くていいよな、なんでも吸収して、どんどん上達して。僕なんか、もう、物覚えも悪いし、指も言うこと聞かないしね。」

 

というようなことを言われました。

 

そのときは

「そ、そんなことないですよ

みたいな返しをしたと思いますが。

 

 

 

それから月日が経ち、私はそのときのAさんの年齢を超しました。

 

 

さすがにまったく運動などしていない身ですので、フィジカル的には20代の頃とは違うということを日々知らされます。

 

 

が、

それでも、今から何を始めても遅くないと思っています。

 

そして、たとえいくつかの能力に衰えがあったとしても、私はそれを簡単には認めたくはありません。

「自分は歳だから」と自分で自分に、ある意味での免罪符のようなものを貼りたくありません。

そうしてしまうと、自らの成長にリミッターをかけてしまうような気がするんです。

可能性を閉じてしまう。

 

 

 

今から始める「何か」を、もし20代の時に始めていたら

いやいや、20代の時だったらもっと上手くやれた、もっと早くできるようになった、なんて確証は持てないですよね。

いわゆる「たられば」は、そんなことを考えているだけ時間のムダです。

 

 

 

今の自分よりもさらにひと回りもふた回りも歳が上でも、新しいことにどんどんトライし、もっと知識を深めよう、技術を高めようとしている、そしてそれを楽しんでいる人を、私は何人も知っています。

 

そして、歳を重ねてから取り組む「何か」は、若い時とはまた違った景色を見せてくれるはずです。

 

 

以前の私は、小さい頃にピアノを習っていなかったことをコンプレックスに思っていましたが、今はこれで良かったと思っています。

負け惜しみとかじゃなくてホントに。ピアノやってなくて良かった〜〜って。自分の場合は、ですけどね。

そう思えるのは歳を重ねたからじゃないかと思うわけで。

 

 

 

今やりたいからやる。

進捗なんて気にしなくていいと思います。

人と比べることも、人にとやかく言われる筋合いもないですから。

 

 

 

 

渡辺貞夫さん

86歳になられますが、ライブを拝聴させていただくと、最後に「今度はもっといい演奏ができるように練習しますから、また聴きにきてください。」っておっしゃるんですよ。

「ああ〜〜〜」と。「そうか」と。「そういうことか」と。