薬指を手なづける

多くの楽器は演奏するのに手指を使います。

楽器を始めたばかりの方にとっては、手指を思いどおりに動かすことが当面の大きな課題になってくるでしょう。

 

今回は、なかなか言うことを聞いてくれない手指を少しでもコントロールしやすくするにはどうしたらいいかを考えてみます。

 

 

まず、左右の手指のそれぞれを器用な(動かしやすい)順に序列してみるとどうでしょうか。

完全に主観ですので個人差はあると思いますが、例えば右利きの方であれば

 

1 右人差し指

2 右中指

3 右親指

4 右小指

5 右薬指

6 左人差し指

7 左中指

8 左親指

9 左小指

10 左薬指

 

といった感じでしょうか。

人によっては、右の薬指や小指よりも左の人差し指の方が言うことを聞く、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

なんと言っても言うことを聞かないのは小指…かと思いきや、じつは薬指のやつがかなり聞かん坊なんです。

薬指だけを動かすのは小指だけを動かすより大変と感じる方が多いのではないでしょうか。

 

 

さて、ここで上位に挙げられた指は、楽器初心者であったとしてもそれなりに器用だと(動かしやすいと)思います。

じつは、おそらくこれらの指の器用さは上級者と比べても大差ありません。

 

 

しかし、下位の方はどうでしょう。

これらの指を普段の生活でほとんど使っていないとすると、なかなか思ったように動いてくれない。

楽器初心者と上級者で違いがあるとすれば、ここが大きいのではないでしょうか。

 

そう考えると、漠然と楽器のコントロール力アップを期待して練習するより、不器用な指を重点的に強化するのも悪くないかもしれません。

 

 

前述したように薬指はとくに言うことを聞いてくれません。

 

たくさんの指をいっぺんに使っていくとき、器用な人差し指や中指を先行させて動かしてはいませんか?

そうすると不器用な薬指は当然遅れて動くことになります。

音楽においてのリズムの重要性については度々触れていますが、このアクションでは、様々なシチュエーションでリズムの乱れを招きます。

 

薬指と人差し指や中指を同じタイミングで動かすべきときは、薬指にリードさせるようにすると、ひとまず動きのバラつきは収まっていくと思います。

 

 

しかし、不器用な薬指はそもそも思うようなタイミングではなかなか動いてはくれないので、これは鍛えていく必要があります。

 

ということで2つほど、薬指の指トレをご紹介します。

 

1つめはシンプルです。

5本の指先をすべて平な面に着けて、薬指だけを上げる運動です。

音楽に合わせるなど、リズミカル(周期的)に行ってみてください。

 

もう1つは、左右の手を合わせるようにそれぞれの指先を着けます。

薬指だけは着けずにフリーにしておきます。

左もしくは右の薬指は動かさず、その周囲をもう一方の薬指が触れないように回します。

純回転、逆回転とどちらもやってみてください。

 

いずれの運動も慣れないうちにやりすぎると筋を痛める可能性もあるので、少しずつ頻繁に行うのがいいと思います。

 

結果として、徐々に「薬指を意識しながら他の指も動かす」ということができてくるといいですね。