ベースについて入門的なことを書いてみていますが、これはもちろん、これからベースをやってみようかな、という方に向けています。
しかしながら、すでに他の楽器や歌をやっている方にもぜひ読んでいただきたいと思っています。
今では少し変わってきたんじゃないかと思いますが、ベースというパートは、その昔には「じゃんけんで負けた人がやるパート」とまで言われていました。
やっぱり、ヴォーカルやギターをやりたがる人が多いみたいです。
とにかく、ともすると蔑ろにされかねないベースという楽器やパート。
たしかにその音や役割は目立つものではありませんので、いたしかたないところもあります。
でも、じつはすごくすごく大切だということ、面白いということ、かっこいいということ、奥が深いということを知ってほしいと思っています。
かくいう私はベーシストではありませんので、本当の面白さ、奥の深さ、難しさは身にしみてはいません。
が、いろんな音楽を聴いたり、演奏したりするたびに、どんどんとベースへの関心が高まってきました。
ベースを意識するようになると、音楽の聴こえ方も変わってきます。
より立体的に構造的に聴こえるようになってきます。
もちろんリズムへの関心、意識も高くなります。
ぜひ、ベースを気にしていろんな音楽を聴いてみてください。
そのためには…くどいようですが、音楽の再生環境は大事です。なにしろベースが聴こえないんじゃ話にならないですから。
そして、もし機会があれば、ベースという楽器にもぜひ触れてみてください。
ある意味では、弦が4本しかないし、同時に何箇所も抑えなくていいですし、とっつきやすい楽器とも言えますので。
さらに合奏をして、アンサンブルを下から支える感覚も味わってみてください。
ベースが肝になるような音楽では、むしろ歌やメロディー、歌詞といった要素のプライオリティーはあまり高くないことも、ままあります。
これはもちろん、どちらが良い悪いということではありません。
主だった音楽の要素の中でも、リズムに重きが置かれる場合、ベースの存在感はグッと大きくなってきます。
ということで、ベースがカッコいい演奏の動画をピックアップしてみます。
ルビーの指環 / 寺尾聡
寺尾聡さん自身、ベーシストでもあります。
いかれたBaby / フィッシュマンズ
この手の音楽での重心の低いベースは、めちゃくちゃ気持ちがいいです。
Come Together / ザ・ビートルズ
ベースのリフ(リフレイン)が曲の顔になっています。ポールのベースは……ほんとミラクルです。
Around The World / レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
レッチリはどれもベース最強ですが。