知っているようで知らないコードについて③

前回のつづきです

 

「場の雰囲気」を作るにあたって大きな要素となるコード。

その「場の雰囲気」、映画やドラマ、舞台などでいうところの「シーン」だと思ってください。

 

・穏やかで落ち着いたシーン

・何かが起こりそうなハラハラするシーン

・爽快なシーン

・悲しいシーン

・パーティーのような楽しいシーン

・怒りに震えるシーン

 

……いろいろありますよね。

 

 

そしてそれ(シーン)が移り変わっていくわけです。

中には最初から最後までずっと暗~く悲しいお話しもあるかもしれませんが、大体の場合は移り変わっていきます。

コードが変わっていくことで場の雰囲気が変わっていく、と。

 

 

上記シーンのように、コードには雰囲気ごとに種類わけされ、名前がつけられています。これをコードネームといいます。

 

ざっくりと

・メジャー系のコード(明るい雰囲気)

・マイナー系のコード(暗い雰囲気)

・それ以外のコード(どちらともない雰囲気)

に分けられます。

 

この雰囲気は、いくつか集まった音同士の音程関係によって作られています。

 

 

この音程関係を変えずに、基準となる音の高さを変えることで、同じ雰囲気を持った違うコードを作ることができます。

 

例1)

 

CMaj7Cメジャーセブンスコード)

構成音:C, E, G, B

 

AMaj7Aメジャーセブンスコード)

構成音:A, C#, E, G#

 

は構成音は違うけれど、それぞれの構成音同士の音程関係は同じです。

どちらもメジャーセブンスコードの持つ、明るくも少しアンニュイなフワッとした雰囲気(完全に主観です。)があり、種類としては同じですが違うコードなんですね。

 

 

このコードネームの先頭にあるアルファベットが基準の音ですね。これをルート(根音)と呼びます。

 

 

今度はルートが同じでも、構成音の音程関係が変われば違う雰囲気を持つコードになるという例です。

 

例2)

 

CMaj7Cメジャーセブンスコード)

構成音:C, E, G, B

 

C-7Cマイナーセブンスコード)

構成音:C, E♭, G , B

 

 

 

あとは曲の「キー」という概念も大事ですね。

いろいろあるコードを数珠つなぎにして、いわゆる「コード進行」というのを作っていく(作られている)わけですが、あまたあるコードの中でも、「その曲のキーに付随した、非常によく使われるコード」というのがあるのです。

これを知っていると、演奏するうえでも、曲を作ったりアレンジしたりするうえでも、耳コピーするうえでも非常に便利です。

 

が、だんだん理屈っぽい話になってしまうので、コードのお話はこの辺までにしておきましょう。

 

 

要は、楽譜に書かれた音符を11つ演奏する、ということだけが演奏の手段ではなく、コードというものやコードで演奏するという概念があるということです。

 

 

 

もちろん演奏の手段はその他にもあります。

 

例えば、いっさいの決めごとなく感情のおもむくままに好きなタイミングで好きな音を鳴らす、という、なんというか「本能的」な演奏の仕方もあるでしょう。幼児がピアノをガンガン叩くような。

 

どうです?イメージできますか?

「そんなのはデタラメで演奏とは言えない」と思いますか?

 

私はそうは思わないですね。

何もみなさんにそういう演奏をすべきだと言っているわけじゃありませんが、音楽や演奏のあり方を限定的に凝り固めてしまうより、いろいろなあり方があることを認知した方が音楽の楽しみが広がるように思います。