2026年もfestina-lente music schoolをよろしくお願いいたします。
12月末には恒例の忘年会&演奏会を実施しました。
今回も緊張と笑顔の演奏…からのどんちゃん騒ぎで2025年を締めくくりました。
さて、ちょっと演奏会で思ったことを書いてみます。
みなさん、一生懸命に演奏を楽しんでくださったと思うのですが、こういうときの演奏になるとことさら「原曲どおりにやらなきゃ」と思っている方が多いように感じます。
その気持ちはとても真面目で、音楽に対する誠実さの表れでもあると思います。
実際、原曲どおりにコピーすることにはたくさんのメリットがあります。
耳コピであれば耳を鍛えられる、楽譜があるなら譜読みの練習に、難しいリズムやコード、技術にトライできる…なにより、やりきったときの達成感があります。
憧れの曲を「原曲どおりに弾けた!」という喜びは大きいですよね。
ただ覚えておいていただきたいのは、原曲の演奏というのは、長い年月をかけて技術を高めたプロのベストテイクを録音したものが大半だということです。
最近の楽曲では、それをさらに修正したり編集したりしてあることもめずらしくありません。
だからそれを再現しようとするのは、なかなかにハードであることは当然なのです。
その上で合奏となると、プロは自分のパートだけで精一杯になることなく、全体を俯瞰して聴きながら合奏メンバー全員ですばらしいアンサンブルを築いています。
自分のやるべきことだけやればいいという考えではなく、「全員でひとつの音楽を奏でるんだ」という意識はすごく大切です。
そうなると、他のメンバーが鳴らしている音をよく聴きながら演奏する必要があります。
難しいフレーズを演奏しながら、周りの音をよく聴きながら協力してアンサンブルを良いものにしていく…。
どーですか?
かなり難しそうですよね。
…さすがプロ!なのです。
実際、生徒さんたちの演奏の様子を見ていると、必死に指板や鍵盤、楽譜を見ていて互いの音を聴く余裕はあまりなさそう…。
すべてを真似するのが難しいとなったとき、各々のパートを詳細までコピーするよりも、むしろ「みんなでアンサンブルを作る」ということを真似してみてはどうでしょうか。
真似してみると言っても目に見えないことなので、まずはその意識を持つことから。
具体的に言うと、なるべく他の人の音を聴くということです。
そのためには、各々が演奏する内容を原曲よりぐっとシンプルにする必要があるかもしれません。
せっかくの好きな曲を…と思われるかもしれませんが、そうやってアレンジを簡略化しても、元の曲が持つメロディやハーモニー、歌詞の素晴らしさはほとんど損なわれないはずです。
シンプルなアレンジに変更するにも知識や技術が必要ですが、そこは講師に頼ってもらえれば大丈夫です。
なにしろ「合奏を楽しむ余裕」を生むことが大事です。
個人的には、原曲どおりにこだわりすぎて自分のパートをこなすのに必死になるよりも、周りの音を聴きながら一緒に音楽を作る方が、合奏の在り方のとしてはいいんじゃないかなって思うんです。
だから演奏会を「正解の演奏ができるかを試す場」ではなく「音を分かち合う場」にできたらいいな。
原曲コピーの練習で培った力を活かしながらも、合奏では肩の力を抜いて楽しむことを大事にしてほしい。
どちらかと言えばその方が、健やかで豊かな経験になるような気がします。
原曲コピーのメリットも活かしつつ、合奏では自由に楽しめるように、そんなふうに取り組めたらステキですね。
みんなで音を合わせる喜びを、もっと気軽に味わっていきましょう。