自分にあった型を探す

 

いきなりですが、

私は両の小指がほんの少しだけ不自由です。

 

左右同じようにではなく、左は極端なバネ指、右はほとんど薬指と連動してしか動かない、といった具合です。

とは言え、生まれてこのかたずっと「この身体」ですから、それを不自由だと認識したことはほとんどありませんが。

 

それでも、楽器が上手くなりたい盛りだった20代の頃(もちろん今も上手くなりたいですが、なんて言うか、上手くならなきゃと気持ちが焦っていた頃)は、この小指が上達の妨げになっているのでは、とけっこうマジに悩んだことがありました。

 

当時の先生に「手術した方がいいですか?」と聞いてみたりもしました。

 

そのときの先生の答えは「よっぽど困ることがなければ、そのままでいいんじゃない?」という感じで、そう言われたからというワケじゃないですが、けっきょく今に至るまでそのままです。

まぁ、もうこの先も手術して改善させることはないでしょう。今はその必要を感じていない。

 

そういう意味では私は、自分にとって、小指の融通に依存しない演奏の仕方(ピアノ、ギター、管楽器など)を見つけられたのかもしれません。

 

 

 

さて私の話はこれくらいにして、音楽教室でのレッスンを考えてみましょう。

 

一般的に、歌や楽器の演奏には「こうすると良い」というある種のがあり、レッスンでもよくそれに乗っ取ったアドバイスがなされます。

 

そういった型はたしかに理にかなっていることが多く、スムーズな上達とその促進に役立ちますが、一方でその型が誰しもにスッポリ当てはまるかというと、それはその限りではありません。

口の形、歯、舌、喉、噛み合わせ、指の長さ、指の太さ、腕の長さ、関節、爪、体格、筋力、肺活量……当たり前ですが個人差があります。

私のように小指がイマイチ言うこと聞かなかったり。

 

であれば当然講師は、個を見ずに大雑把に型だけを押し付けてはいけないはずです。

さらにはお1人お1人やりたいことも違えば、身体的なこと以外にもいろいろと個人差がありますからね。

 

本当にケース・バイ・ケースです。

 

 

とかく最初は講師も、自分とは違う生徒さんの身体の隅々までは分かりません。

ですから、言われたとおりにやってみるけどどうにもこうにもやりにくい場合は、講師に遠慮することなくそのことを伝えてみてください。

 

がんばっても上手くできないとき、「練習が足りないんだ」「才能がないんだ…」と自分を責めるばかりでは音楽が窮屈になってしまいます。

もちろん練習は必要ですが、練習量にものを言わせるのではなく、練習の質をあげることが大切です。

ましてや「才能が…」なんて悩んでいないで、どんどん講師に具体的な悩みをぶつけてください。

 

そうやって講師と協同で、ご自分にとってのベストな歌い方・演奏の仕方を模索していきましょう。

 

 

独学の方は、今やインターネットを開けば情報が溢れていますが、それらに翻弄されることのないよう、上手く情報を取捨選択して行けるといいですね。

やはりノウハウを持った方に協力してもらうというのは、近道であるばかりでなく、多くの情報からご自分に合ったものを選んでいく上でも心強いですね。