パート譜のみはキツい。でも…

前回からのつづき

 

かねてから不思議に思っていることがあります。

それは、吹奏楽やビッグバンド、〇〇四重奏などと言ったいわゆる合奏において、自分の担当パートの楽譜(パート譜)しか渡されない(渡さない)のはナゼなのか?ということです。

 

音楽を始めたばかりの人が、主旋律ではない旋律を譜面のみからイメージして、それが全体においてどこでどのように絡んでいくのかを読み解いていくことは、はっきり言って至難の技でしょう。

渡されたパート譜を完璧にこなせば一応は合奏として成り立ちますが、そうそう簡単にはいかず、リズムが合わない、どこで次のフレーズに入ればいいかわからない、といったことが往往にして起こります。

 

さらにアンサンブルなどでは、得てして上手な人が主旋律を演奏し、技術的にやや及ばない人は第3パート、第4パートに回されるなんてことも少なくないでしょう。

そうなると、主旋律をイメージできる部分はどんどん減り、ますますもってどう演奏すればいいのか分からなくなっていきます。

初心者にこそ、主旋律が一番分かりやすいのです。

 

もし演奏技術が追いつかなく、やむなく主旋律以外のパートを演奏するならば、総譜(スコア)を渡されるのはもちろんのこと、担当するパートの音量が主旋律を含む他のパートよりもグッと大きくしてある音源を渡されるべきです。

スコアもパート譜も両方見ながらその音源を聴いていけば、パート譜だけで練習をしていくよりよっぽどスムーズだし音楽的だと思うのですが。

 

 

そんな不親切さに疑問を感じつつも、一方で「音楽の聴き方」次第ではもう少し違ってくるのでは、とも思うわけです。

それが前回の「歌以外のパートも聴く」というところに繋がってきます。

普段から「歌」、つまり「主旋律」のみにフォーカスして音楽を聴いていると、いざ主旋律以外のパートを担当することになったときに、どうしても「分かりづらい」そして「こなし作業」になりやすくなってしまう気がします。

 

今回のお話はいろいろあるうちの一例にすぎませんが、なるべく主旋律以外のパートにも、そして全体にも耳を向けて聴いてみると、また音楽を聴く楽しみも演奏する楽しみも広がるんじゃないかと思います。

 

 

 

ある程度ちゃんとした再生機器でないと聴こえてこない(気づきにくい)音もあると思います。もちろん、この写真ほどとは言いませんが。

電車でスマホをいじりながらSpotifyも良いですが、ときに丁寧に音楽に向き合うってのもやっぱり良いものですよ。