今さら聞けない、米津玄師って?

 

米津玄師さん。

 

3、4年前くらいに初めて聞いた名前でした。

正直に言えば、すぐにその魅力には気づけず、名前の「読み」の方が気になっていました。

 

だいぶ今さら感があるとは思いますが、このところの快進撃は「こちらから情報を取りに行かなくても入ってくるレベル」で、ようは無視できなくなってきたと。(無視したがっていたわけではないです。悪しからず。)

音楽教室をやっている身で「よく知らない」じゃあ、もはや死活問題だと。ええ。汗

 

ちょっと前だと、星野源さんもそういう感じでしたね。

 

そんな米津さんを、今もって

私と同じように、じつはあんまり知らない、という方もいらっしゃるのでは。

ということで、ご一緒に見識を深めてみようと思います。

 

 

さっそくWikiを見てみると

 

米津玄師(よねづけんし)っていうのは本名なんですね!

 

ほうほう、徳島の方だと

 

ん? 28歳!? 若っ!!

 

そして、188cm!? 高っ!!

 

 

もともと、ボカロPっていうんですかね?そういうことをされていたというのは、なんとなく存じておりました。

初音ミクなどに代表される、声を合成して歌を歌わせることができるパソコン用の打ち込みソフトVOCALOID。それを使いニコニコ動画などへ自作曲を投稿するアマチュア作詞・作曲・編曲家(プロも含む)をボカロPと称する、と思う。

 

曲作りは中学3年生から。ってことは歴13年くらい?

ボカロPとしては2009年頃からって書いてあるので、始めて3年経った頃にはその界隈を賑わすような曲を作られていたってことになりますね。

ちなみに「ハチ」という名前で活動されていました。

 

ちょっとハチ時代の曲を聴いてみましょう。ついでに軽く曲のアナライズなども。

 

「結ンデ開イテ羅刹ト骸」

いや~~、マジっすか。すごいですね。これ18歳?19歳?突き抜けてますね。

こういう雰囲気なんて言うんでしょうね。「ドメスティック・ホラー」とでも言いますか、まぁでもありますよねこういう世界観のものって。しかし生半可ではない。やりきった感がすごいです。

この動画のイラストなんかもご自身で描かれているとのこと。素晴らしいエネルギー。

曲の作りとしては、コード進行的なアプローチは皆無ですね。狙ってかどうかはわかりませんが。

いろんな音のベロシティ(強さ)が高くて若干聴き苦しいものの、それもまたエネルギーに感じられるので良いんじゃないでしょうか。

 

「マトリョシカ」

これまたエネルギッシュです。マトリョシカってのはロシアの人形ですね。どんどんちっちゃくなっちゃうやつ。だからかどうか分かりませんが、なんとなくポルカとかそっち系のニュアンスがあります。

先をせっつくような2ビートが実際のテンポ以上に速さを感じさせます。これってクォンタイズ、ジャストなんですかね?もっぱらレイドバックな音楽ばっかり聴いたりやったりしているので、ものすごい速く感じるんですけど。

これもコード進行で曲を作っていく感じは薄めで、各セクションが短い単位の繰り返しになっています。C#マイナーキーで始まり、サビ前のブレイクで唐突に転調。平行調のさらに同主短調であるEマイナーに。なんとなくニューウェーブを感じさせます。

 

 

そして米津玄師としてのデビュー後の曲。

 

「アイネクライネ」

上記2曲からどのくらいの時間が経っているか分かりませんし、本人が歌い、制作環境も全く違うでしょうから、当たり前っちゃ当たり前かもしれませんが、かなり作風が違いますね。

まずアコギが良い。そして個人的に好きな休符感の気持ちいいビート。サビ前からのシューゲイザーなギターもカッコいい。

歌声や歌詞には、ご本人も好きだというBUMP OF CHICKENの影響を感じるも、とても好印象。

メロディーが絶妙にシンコペーションしていたり、サビで1拍目や3拍目に休符が入るのが「オツ」ですね。

曲の作りも上記2曲と違い、ダイアトニックコードを基本にしたベーシックなものです。ただこの曲も2小節単位が数回繰り返される作りにはなっています。

おそらく米津名義になってからの多くの曲で見られる、Ⅲ7→mという進行がここでもあります。セカンダリードミナントってやつですね。この曲はD♭メジャーキーですので、F7→Bmという部分がそれ。

う~~ん、いいですね、この曲!

 

Lemon

そして来ました、Lemon!大ヒットしましたね。

アイネクライネからもまた何年か経っていると思いますが、この曲の方が個性が出ている気がしますね。

一方、この人の声や歌い方は、あんまり嫌いっていう人がいないんじゃないかな。声を張るようなところも、いい意味でサラッとしている。

曲は構造的にはBメジャーキーですが、サビまでの各セクションがマイナーコードからスタートしており、メジャーともマイナーともつかないようなアンニュイな感じに仕上がっています。そんなこんなで、この曲でもⅢ7→mという進行があります。

MVでご本人がハイヒールを履いているのは何を意味しているのでしょうか。亡くなった彼女の物?いやいや188cmですからね、大きすぎでしょ、違うでしょ。そこはかとなく中性感を狙っているのでしょうか。そう言えば「結ンデ開イテ羅刹ト骸」では思いっきり、1つのベクトルへ振り切っていたものが、一転このLemonなどでは前述のキーのことも含め、「はっきりとどちらか、ではないバランス」がキモになっているように思います。

あ、あと16分で跳ねているリズムもポイントですね。

 

「パプリカ」

そして、なにやら子供が踊りながら歌っているというパプリカ。

今回は米津さんバージョンを聴いてみましょう。

なるほど、MVにあるような懐かしい日本の夏がピッタリの曲ですね。この曲も好きかも。夏が好きだから。w

日本らしさの秘密は「四・七抜き(ヨナ抜き)」の音階が基本になっているから。童謡や民謡によく見られる音使いです。さらに、サビの「パプリ~~カ」の「リ~~」でコブシっぽい節回しをすることも、日本らしさを感じさせます。

米津さんは、おそらくドメスティックであることをけっこう意識されているんじゃないかと思います。むやみに歌詞に英語を入れず、日本語の響きを大切にしているような。

曲の作りに関しては、今回取り上げた曲の中ではもっとも凝っているかもしれません。キーFメジャーでスタートするAメロはいたってシンプルですが、Bメロに展開すると平行調のDマイナーに解決する動きを見せます。ここで例によってⅢ7→mの進行が。さらにサビ前で同主長調のDメジャーに転調します。ただしこのサビでも、Dメジャーのさらに平行調であるBマイナーにも重力が働いていて、つまりどっちつかずなアンニュイさがまた生まれています。そこまで遠く離れたキーですが、1番を歌い終わると1小節のドラムブレイクでしれっと元のFメジャーキーに戻して2番に入ります。ニューウェーブ感。w

なにげにシンセベースも気持ちいい。

 

 

という米津玄師さんでした。

やっぱりハチと米津玄師ではかなり作風も違いますが、彼のYoutubeチャンネルではハチ時代の曲も聴けるようになっていて、ご本人の中では繋がっているものなのかもしれません。

 

長くなったので終わります。

今度カラオケで歌ってみようと思いますよ。

 

 

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