テンポと自身の周期的運動

 

さらにリズムのお話を続けましょう。

 

前回のお話はいかがでしたか?

リズムに苦手意識のある方は、丁寧にやってみてください。

繰り返しになりますが、「声に出さずに、いかに鮮明に心の中(頭の中)で歌えるか」がポイントですので、よく意識するようにしてください。

 

前回の終わりに、グリッドを1/2拍や1/4拍に細かく整備していく、といったことを書きましたが

その前に拍の感じ方のお話をしてみたいと思います。

 

ちょっとがんばれば8分音符や16分音符から成るリズムを頭で理解することはできるはずです。

理解することはとても大事だと思います。

でも理解しているだけではダメですね。

それを歌ったり演奏したり、ようは運動にしていかなければなりません。

 

リズムに関しては、「時間」に対しての運動をしていく、というのがポイントです。

ここで言う時間とは、何分とか何秒とかの絶対的な時間ではありません。

およそ一定に周期する「テンポ」というものに対しての相対的なものです。

 

「周期的な時間に対しての運動」

これが音楽のリズム的側面を言い表しているとすれば、歌ったり演奏したりしようとしているその人自身の周期的な運動を無視するというのはナンセンスです。

リズムが苦手だという人は、およそこの「自身の周期的な運動」を利用せずに、ピタッと止まった(硬直)した状態で歌や演奏に臨んでいることが多いように思います。

 

自身の周期的な運動」とは何か。多くの人にとって自然にそれが見られるのは「歩いているときの腕の振り」などです。

機械で計ったような正確な周期というよりは、もっとナチュラルなサイクル(周期)です。

そういった自身の周期を、音楽の周期、つまりテンポに同期させて(合わせて)いきます。

 

んーーー、なんだか言い方が難しくなってしまいました。

ようするに、テンポに合わせて体を動かしていかないとダメだってことです。

止まっていてはダメですよ!

 

その動きはなるべく自然な動きであることが望ましいですが、中には音楽に合わせて体を動かすということ自体が不自然に思える(感じる)方もいらっしゃるかもしれません。

そういう方は、音楽のリズムに対しての準備ができていない状態です。

音楽を聴きながら歩いたり走ったりして、自身の周期的な運動を音楽の周期(テンポ)に合わせる感覚をつかんでみてください。

 

これをすっ飛ばして、難しい16分音符のシンコペーションとかをやろうとしている人がとってもたくさんいるように思います。

ムリです。はっきり言って。

 

上手な人の中には演奏中にあまり体を動かさない人もいますが、そういう人は今回お話ししているような感覚を身体の中に必ず持っています。それを表に出さずとも感じていられるように練習しただけのことです。

 

この話、次回もう少し続けましょう。